ITツールの使い方

セキュリティソフトを買ってはダメ?Windows Defenderで十分な理由

今回は、弊社メディアラボが提供している「IT顧問」というサービスでいただいた質問の中から、みなさんに共有したいものを紹介します。

その質問とは「セキュリティソフトを買ってはダメ?Windows Defenderで十分な理由」です。

この質問への回答として、セキュリティソフトの必要性について解説したYouTube動画をもとに、お役立ち記事をお届けします。動画もぜひご覧になってください。

 

セキュリティソフトを買ってはダメ?その効果の実態

セキュリティ対策のために高価なセキュリティソフトを購入していませんか?

「100%の検知率」などと言われると、「入れておいた方がいいのかな」と思ってしまう方も多いでしょう。巷にはさまざまなセキュリティソフトが溢れていますが、その効果は本当に信頼できるのでしょうか?

まずは、セキュリティソフトの役割と第三者機関の調査が示す意外な事実を紹介します。

セキュリティソフトの役割とは

セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェアなどの脅威から、パソコンやネットワーク、データなどを守るために開発されたソフトウェアです。多くのセキュリティソフトは、以下のような機能を備えています。

  • リアルタイム保護:ファイルやプログラムが実行される際にウイルスを検知
  • スキャン機能:定期的または手動でシステム全体をチェック
  • ファイアウォール:外部からの不正アクセスを防止
  • フィッシング対策:悪意あるWebサイトへのアクセスをブロック

これらの機能は、メーカー間で技術や検出手法にばらつきがあるため、実際のセキュリティ効果は製品ごとに大きく異なります。

第三者機関の調査が示す意外な事実

セキュリティソフトの能力は、独立した第三者機関によるテストで評価されています。

評価機関としては、「AV-Comparatives」「AV-Test」などが代表的です。これらの調査結果を見ると、市販の有名なセキュリティソフトが必ずしもトップランクに位置しているわけではないことがわかります。

例えば、AV-Comparativesの調査では、「ESET」や「Bitdefender」「Kaspersky」などの一般には馴染みの薄いセキュリティソフトが上位に来ています。一方で、「Norton」「Trend Micro」といった、CMなどでよく見かけるソフトの順位はあまり高くありません。そして、「Windows Defender」は、これら市販ソフトと比較しても劣らない評価を受けていることがわかります。

こうした結果は、「有料だから安全」「有名だから安心」という固定観念に疑問を投げかけているといえるでしょう。

参考:AV-Comparatives|Summary Report 2024

セキュリティソフトはWindows Defenderで十分

上記の実態を踏まえると、実はWindowsに標準搭載されているWindows Defenderだけでも十分なセキュリティ対策が可能です。初期設定やアップデートをしっかり行えば、余分な費用をかけずに最新のウイルス対策が実現できます。

Windows Defenderは無償で使えるセキュリティソフト

Windows Defender(正式名称:Microsoft Defender)は、Windows 8以降に標準搭載されている無償のセキュリティソフトです。追加料金なしで利用できるため、多くのユーザーにとってコストパフォーマンスが非常に高い選択肢となっています。

Microsoftが提供するため、Windowsとの親和性が高いことはもちろん、システムへの負担も少ない点も特徴です。特別な設定やインストールも不要で、初期状態から基本的な保護機能が有効になっているため、セキュリティ対策に不慣れなユーザーでも手間なく安心して利用できます。

Windows Defenderの市販ソフトに劣らない機能

Windows Defenderには以下のような優れた機能があります。

ウイルスと脅威の防止 リアルタイムにウイルスやマルウェアを検出し駆除
アカウントの保護 生体認証やパスワード管理でアカウントを安全に保護
ファイアウォールとネットワーク保護 ネットワーク接続を監視し、不正なアクセスを遮断
アプリとブラウザーの制御 悪意のあるアプリやサイトの動作を制御・ブロック
デバイス セキュリティ 暗号化や重要なプロセスの隔離などでデバイスを保護
デバイスのパフォーマンスと正常性 システム状態を監視しパフォーマンスの問題を通知

これらの機能は有償の市販ソフトと比較しても遜色なく、多くの場合、一般的な利用環境では十分といえます。

Windows Defenderの使い方

Windows Defenderは、Windowsに標準搭載されているため、基本的な機能を使う上で特別な設定は不要です。Windows Updateを有効にしていれば、自動的に最新の状態に保たれます。

手動で確認や設定を行いたい場合の操作方法は、以下の関連記事とYouTube動画で解説しているので、ぜひご覧ください。

Windows Defenderだけで不安なら「ESET」がおすすめ

Windows Defenderだけでも十分なセキュリティ対策が可能ですが、それでも不安を感じる場合は、「ESET(イーセット)」というセキュリティソフトをおすすめします。

ESETとは

ESETは、東欧のスロバキアに本拠を置くESET社が開発・提供しているセキュリティソフトです。日本国内では、キヤノンITソリューションズが販売代理店となっています。

一般的な知名度はそれほど高くないものの、先述した第三者機関による評価でも、トップレベルの高い評価を受けているセキュリティソフトです。

ESETの特徴や強み

ESETの最大の特徴は、高い軽量性にあります。一般的にセキュリティソフトはパソコンへの負荷が高く、ほかのアプリケーションのパフォーマンス低下を招くことも少なくありません。ESETは、動作の軽さに定評があり、パソコンを使った作業の邪魔にならない点が大きな強みです。

また、高い検知率と誤検知の少なさも高く評価されています。AV-Comparativesのテストでも、最上位の性能が認められており、サイバー攻撃による被害のリスクを最小限に抑えることが可能です。

エンタープライズ向けの管理機能も充実しているため、企業のセキュリティ対策において信頼のおける選択肢といえるでしょう。

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まとめ

今回は、セキュリティソフトの必要性について解説しました。

多くの場合、標準搭載されているWindows Defenderだけでも十分なセキュリティ対策が可能です。無償のWindows Defenderでは不安が残るという場合には、パフォーマンスへの負担が少なく高性能なESETを検討してみると良いでしょう。

YouTube動画もぜひご覧になって、「良かった!」「タメになった!」と思った方は、高評価とチャンネル登録をお願いします。

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