業務改善のヒント

ニューノーマルとは?働き方の変化と企業・個人に求められることを解説

「ニューノーマル」という言葉が日常に溶け込み、私たちの働き方やビジネスの進め方も大きく変わりました。リモートワークやデジタル化が進み、新しい常識があたり前となる中で、企業や個人にはどのような変化が求められているのでしょうか。

ニューノーマルの意味から働き方やビジネスの変化、企業と個人に求められることまでをわかりやすく解説します。

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ニューノーマルとは

「ニューノーマル」とは、戦争や天災、経済危機など、社会に大きな変革をもたらす出来事のあとに定着する、新しい常識や生活様式のことです。2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、広く世間に浸透しました。

例えば、パンデミック下で緊急避難的に広がったリモートワークやオンライン会議などの働き方は、感染が落ち着いた現在でも社会に定着しています。こうした変化は、デジタル技術の重要性を浮き彫りにし、企業や個人のデジタル化を加速させました。

このように、社会の大きな変革によって起こり、もはや元には戻らないような不可逆な変化をニューノーマルと呼びます。

過去にもあったニューノーマル

現在、ニューノーマルという言葉が広く普及しているのは、新型コロナウイルスのパンデミックが大きな要因ですが、この概念自体は新しいものではありません。実は新型コロナ以前にもニューノーマルという言葉が使われたことがあります。

例えば、2008年のリーマンショックによる世界的な金融危機は、企業経営や消費行動に大きな影響を与え、ニューノーマルという表現が用いられました。また、2011年の東日本大震災後も、エネルギー政策や防災意識など、社会の大きな変化を表現するために一部でニューノーマルという言葉が使われています。

このように、ニューノーマルは、社会が大きな転換期を迎えた際に用いられてきた歴史のある言葉です。

ニューノーマルは新型コロナで最後ではない

過去の歴史が示すように、ニューノーマルは今回の新型コロナが最後ではありません

今後、再び大きな社会的変化が起これば、現在のニューノーマルを覆す新たなニューノーマル時代が訪れる可能性があります。

大きな社会的変化には、例えば首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模な震災、世界規模の戦争、あるいはAIの急激な進化によるシンギュラリティ(AIの知能が全人類の知能を超えること)の到来などが考えられるでしょう。

これらの事象を正確に予測し、備えることは難しいかもしれません。しかし、可能性を意識し、柔軟に適応できるよう準備しておくことが重要です。

ニューノーマルがもたらした働き方やビジネスの変化


新型コロナパンデミック後のニューノーマルがもたらした、働き方やビジネスの主な変化を振り返ってみましょう。

代表的な5つの変化を解説します。

リモートワークの浸透

コロナ禍で急速に広まったリモートワークは、ニューノーマル時代を象徴する変化の1つです。

従来はオフィスへの通勤があたり前でしたが、新型コロナの感染リスクを抑えつつ事業を継続するため、リモートワークが急速に普及しました。その結果、ワークライフバランスの改善や通勤時間・オフィスコスト削減などのメリットが広く認識され、アフターコロナでも多くの企業で定着しています。

また、リモートワークは、地方在住者や育児・介護中の人材の活用も可能とし、多様な働き方を実現する有効な手段の1つです。

オンライン会議の普及

オンライン会議も、コロナ禍をきっかけに不可欠となったものの1つです。

対面接触による感染リスクを抑える必要性から、オンライン会議が急速に普及しました。ZoomやTeamsなどのプラットフォームの機能向上もあり、リアルタイムでの情報共有や共同作業が容易になっています。

従来の出張や客先訪問にかかっていた移動時間やコストを削減できる利点が広く認識され、アフターコロナでも多くの企業で定着しました。オンライン会議は、いまや欠かせないツールの1つといえるでしょう。

働き方の多様化・柔軟化

従来の画一的な働き方から、多様で柔軟な働き方が広がった点も、ニューノーマル時代の変化の1つです。

コロナ禍でのリモートワークや時差出勤がきっかけとなり、現在ではフレックスタイム制や副業、通勤と在宅勤務を組み合わせたハイブリッド勤務などが広がりました。こうした柔軟な働き方は、ワークライフバランスやエンゲージメント向上、優秀な人材確保などにつながる利点が広く認識され始めています。

その結果、多様で柔軟な働き方が多くの企業で定着してきました。

オンラインショッピングの拡大

ニューノーマル時代のビジネスの変化では、オンラインショッピングの拡大が顕著です。

コロナ禍で外出を控える中、日用品から高額な商品まで、あらゆるものをインターネットで購入することが一般的になりました。消費者はその利便性に慣れ親しみ、アフターコロナでもオンラインショッピングは日常として定着しています。

今後も、実店舗とオンラインを融合させたオムニチャネル化や、パーソナライズされた購買体験の提供など、小売業界のデジタル化はますます加速していくでしょう。

非接触型サービスの増加

コロナ禍では、感染リスクを抑えるため、非接触型サービスが急速に拡大したことも大きな特徴です。

店舗ではセルフレジやキャッシュレス決済が一般化し、飲食業界ではテイクアウトやデリバリーの利用が増加しました。これらのサービスは、感染予防だけでなく、利便性の向上や人件費の削減にも寄与し、アフターコロナでも継続・拡大しています。

非接触型サービスは、効率的なサービス提供や顧客満足度の向上につながるため、今後もさらなる拡大が予想されるでしょう。

ニューノーマル時代の企業に求められる取り組み


多くの変化を生んだニューノーマル時代には、企業は従来の働き方やビジネスモデルを見直し、時代に適応する取り組みが求められます。

効果的な4つの取り組みを紹介します。

多様な働き方の導入

ニューノーマル時代の企業には、多様な働き方を受け入れる柔軟さが重要です。

リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟で多様な働き方を導入することで、従業員のワークライフバランスや生産性の向上が期待できます。一方、従来の固定的な働き方しか提供できない企業は、優秀な人材の採用が難しくなったり、従業員の離職率が上昇したりするリスクにつながりかねません。

また、柔軟な働き方の導入により、次の変革で新たなニューノーマルが到来した際の対応力も高まるでしょう。

デジタル化の推進

ニューノーマル時代には、働き方の変革だけでなく、デジタル化の推進も不可欠です。

先に紹介したリモートワークやオンライン会議の普及、オンラインサービスの拡大は一時的なものではなく、今後も継続していくことが予想されます。デジタル化に対応できない企業は、人材獲得や市場競争で後れを取り、ビジネスの停滞を招く可能性が高いでしょう。

デジタルインフラの整備や技術革新に柔軟に対応できる体制を整えることは、次なる変革への備えにもつながります。

リスク管理とレジリエンスの強化

ニューノーマル時代の企業には、強固なリスク管理体制とレジリエンス(回復力)の強化が必要です

新型コロナパンデミックによる混乱で、予期せぬリスクへの備えの重要性が改めて認識されました。突発的な事態に対応するためには、事業継続計画(BCP)の見直しやデータバックアップ、従業員の安全確保策など、多角的なアプローチが不可欠です。

戦争や天災、新たなパンデミックなど、予測できない脅威への備えを整えることが、企業の継続性の確保につながります。

サプライチェーンの分散化

サプライチェーンの分散化も、ニューノーマル時代においてビジネスの安定性を確保するための重要な取り組みです。

コロナ禍では、世界的にさまざまな物資のサプライチェーンが混乱しました。特定の地域や供給元に依存するリスクを減らし、災害や国際的なトラブルに強い体制を築くことが求められます。分散化を怠ると、不測の事態で供給が滞り、事業に大きな影響を及ぼす可能性が高まるでしょう。

不測の事態への備えは、世界的な地政学リスクの高まりや頻発する自然災害による混乱に対応できる体制作りにつながります。

ニューノーマル時代の個人に求められる姿勢やスキル


ここまでは、企業に求められる取り組みを紹介しました。ニューノーマル時代に活躍するには、個人にも変化に適応する姿勢やスキルが必要です。

変化の激しい時代を生き抜くために、個人が持つべき4つの姿勢・スキルを紹介します。

ITリテラシーの向上

ニューノーマル時代では、従来にも増して、ITリテラシー向上の重要性が高まっています。

リモートワークやデジタルツールの活用が標準となった今、ITスキルの不足は、成果に悪影響を及ぼしかねない深刻な問題です。急速に変化する職場環境に対応するためには、新しい技術やツールに対する知識・スキルを常にアップデートする姿勢が求められます。

ITリテラシーは、ニューノーマル時代に個人が成長するための重要な要素の1つです。

柔軟性と適応力

ニューノーマル時代の個人に求められる最も重要な資質の1つが、柔軟性と適応力です。

新しい働き方や技術、ビジネスモデルを積極的に受け入れ、みずからの役割や習慣を柔軟に変更できることが求められます。この資質が欠けると、変化に取り残され、キャリアの停滞や機会の喪失につながる可能性が高まるでしょう。

変化を脅威ではなく、新たな機会と捉えて積極的に挑戦する姿勢が、ニューノーマル時代における成功へのカギとなります。

自己管理能力

ニューノーマル時代には、個人のパフォーマンスを大きく左右する要素として自己管理能力も重要です。

リモートワークやフレックスタイムなどの働き方では、自律的に業務をマネジメントする力が欠かせません。

自己管理能力が不足すると、仕事の進捗が遅れ、結果として職場での評価が下がるリスクが高まるでしょう。時間管理からタスクの優先順位付け、モチベーションの維持、さらには健康管理まで、自己管理能力が求められます。

ニューノーマル時代の多様で柔軟な働き方には、高い自己管理能力が不可欠です。

オンラインコミュニケーション能力

リモートワークやデジタル化が進む中では、オンラインコミュニケーション能力も重要なスキルの1つです。

ビデオ会議やチャット、メール、SNSなど、さまざまなデジタルツールを活用し、効果的にコミュニケーションを取る能力が欠かせません。オンライン上で明確かつ効果的に情報を伝達できないと、誤解や情報伝達の遅延が発生するリスクが高まります。

明確な文章作成や適切なツール選択、非言語コミュニケーションの活用などを身につけることが重要です。

ニューノーマル時代のDX化は「IT顧問」にご相談

ニューノーマル時代に適応したデジタル化の推進をお考えなら、ぜひメディアラボの「IT顧問」にご相談ください。

メディアラボには、ITのプロフェッショナルとして、長年にわたり中小企業を中心にDX化を支援してきた豊富な実績があります。デジタル化はもちろん、IT関連や導入に関するお困りごとに対しても、企業様に合わせた提案と支援が可能です。

ニューノーマル時代のデジタル化は、「やったほうが良い」ではなく、「やらなければならない」取り組みとなっています。

DX化を進めたいけれど何から始めたらいいのかわからないことも多いかと思いますので、何か聞きたいことなどありましたら、まずはお気軽にメディアラボへお問い合わせください。

まとめ

ニューノーマルとは、社会の大きな変革のあとに定着する、新しい常識や生活様式のことです。

新型コロナのパンデミックによって生まれたニューノーマルには、リモートワークの浸透やオンライン会議の普及、働き方の多様化・柔軟化などがあります。ニューノーマル時代に適応するためには、企業も個人もデジタル化への積極的な対応が欠かせません。

ニューノーマル時代のデジタル化をお考えなら「IT顧問」にご相談ください。丁寧にヒアリングしたうえで、最適なソリューションを提案いたします。

また、メディアラボではIT無料相談を実施中です。DXを含めてIT関連でお悩みの方はお気軽にご利用ください。

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